あまや座

茨城県那珂市瓜連あるミニシアター

『落下の解剖学』3/23(土)〜4/5(金)

『落下の解剖学』

【上映日程】 ※水曜定休日
※4/2(火)も休館となります。ご注意ください。

3/23(土)〜3/29(金)12:00〜14:42
3/30(土)〜4/5(金)16:30〜19:12

※上映時刻が変更になる場合があります。ご来館前にご確認ください。
ご予約システムは2週間くらい前から可能となります。

解説

これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。

人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。

女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされた。

【出演】サンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ、他
【監督】ジュスティーヌ・トリエ

2023年製作/152分/G/フランス
原題:Anatomie d’une chute
配給:ギャガ
劇場公開日:2024年2月23日

https://gaga.ne.jp/anatomy/

(C)LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. この作品は、雪山の山荘で起きた転落事故を
    引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけ
    られた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていく作品であり、

    予告編の終わりに、映画に対するコメントの一つに
    「背スジが凍る」というロゴがあるが、

    まさしく見終わったあと
    徐々に、この母親と息子の関係は今後どうなっていくのだろうと、
    母を助ける優しい息子のままかもしれないが、この人生数日の
    裁判の為に、非社会性のモンスターに育つ可能性もあり
    背筋が寒くなる。もう、元には戻れない。

    この映画では、夫婦ゲンカのシーンの演技・演出が素晴らしく、
    (監督はユーモアのあるケンカを考えていたが、サンドラから
    もっと激しいケンカにしたらと意見があったそうだ)
    夫を見つめる彼女の冷たさ、セリフの旨さ
    このシーンで、サンドラ・ヒュラーは主演女優に選ばれたの
    だなと思った。

    夫婦になると、夫は妻に、妻は夫にどちらかが強く
    自分の時間を搾取されている考えるようだ、
    『マエストロ その音楽と愛と』の二人もしかり。
    悲しいかな、自分もそこまで強くないが納得してしまう、
    それは、相手を思うからだが。
    この映画には、その想いが憎しみに替わっていく怖さがある。

    ジュスティーヌ・トリエ監督がインタビューに応じて

    「女性と男性の家庭の中での役割分担は描きたかったです。
    互いに共有、分担されているか、同じ権利を持っているか。

    家族というものは、他者とともに社会を作る、一つの実験室の
    ような働きをしていると思います。」そして、
    「このカップルがこれからどうやって一緒に暮らして
    いくのか? と問いかける作品です。」ともいっています。

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