『六つの顔』
【上映日程】 ※水曜定休日
9/6(土)〜9/12(金)12:35〜14:07
9/13(土)〜9/19(金)10:05〜11:37
※上映時刻が変更になる場合があります。ご来館前にご確認ください。
ご予約システムは2週間くらい前から可能となります。

「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督が、人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー。
日本で650年以上にわたり受け継がれてきた伝統芸能・狂言の第一人者であり、芸歴90年を超えて現在もなお舞台に立ち続ける野村万作。2023年には文化勲章を受章し、翌24年6月には受章記念公演を開催、ライフワークとして磨き上げてきた珠玉の狂言「川上」を上演した。本作では、その公演が行われた特別な1日に寄り添いながら、万作が自身の過去に対して思い浮かべる“六つの顔”をアニメーションで表現するなど、大胆かつ繊細なアプローチで彼の芸境に迫る。狂言への思いを語る万作の姿に加え、息子・野村萬斎、孫・野村裕基へのインタビューも収録。さらに、「川上」の物語の舞台である奈良・川上村の金剛寺の荘厳な原風景もカメラに収め、万作が長年にわたり追求してきた世界観を、その至高の芸とともにスクリーンに映し出す。
「頭山」でアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた山村浩二がアニメーションを手がけ、俳優のオダギリジョーがナレーションを担当。野村万作と野村萬斎が監修を務めた。
【出演】野村万作、野村萬斎、野村裕基、三藤なつ葉
【監督】犬童一心
2025年製作/82分/G/日本/配給:カルチュア・パブリッシャーズ
HP https://www.culture-pub.jp/six-face/
(C)2025 万作の会



とても観やすく、狂言師・野村万作さんの人となりが自然にこちらに伝わってくる感じが新鮮でした。
「これは犬童マジックだな」と思いながら観ていたほどです。
時折挿入されるアニメーションや、松の巨木を背景にした屏風の映し出し方なども優しく、無理がなく、映画の流れにすっと馴染んでいます。
特に感動したのは、万作さんが文化勲章受章記念公演で選んだ狂言「川上」の舞台を、最後まで丸ごと鑑賞できたこと。思わず大満足でした。
さらに、息子・野村萬斎さんやお孫さんへのインタビューからは、万作さんの人生と、それを受け継いでいく家族の大きな道筋が感じられ、心温まる時間でした。
挿入アニメーションの印象も強烈です。幼い万作さんが稽古の後、ご褒美に飴玉をもらうシーンで、光る飴玉の描写が想い出と重なり鮮烈に残りました。後で調べたら、このアニメーションは山村浩二さんが手掛けていたとのことで、納得です。