あまや座

茨城県那珂市瓜連あるミニシアター

アイヌモシㇼ/ 2021年1月30日(土)〜2月12日(金)

「アイヌモシㇼ」

(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project

【上映日程】 ※水曜定休日 

2021年1月30日(土)〜2月5日(金)9:30〜11:04
2月6日(土)〜2月12日(金)13:20〜14:54


アイヌの血を引く少年の成長を通して現代に生きるアイヌ民族のリアルな姿をみずみずしく描き、第19回トライベッカ映画祭の国際コンペティション部門で審査員特別賞を受賞した人間ドラマ。北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで母と暮らす14歳の少年カントは、1年前に父を亡くして以来、アイヌ文化と距離を置くようになっていた。友人と組んだバンドの練習に熱中する日々を送るカントは、中学卒業後は高校進学のため故郷を離れることを決めていた。そんな中、カントの父の友人だったアイヌコタンの中心的人物デボは、カントをキャンプへ連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教え込もうとする。自らもアイヌの血を引く下倉幹人が演技初挑戦にして主演を務め、アイデンティティに揺れる主人公カントを演じた。監督は、前作「リベリアの白い血」が国内外で高く評価された新鋭・福永壮志。

【出演】下倉幹人、秋辺デボ、下倉絵美、他
【監督】福永壮志
2020年製作/84分/G/日本・アメリカ・中国合作
配給:太秦
公式HP http://ainumosir-movie.jp/

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. この「アイヌモシㇼ」は、「居酒屋ゆうれい」「君を忘れない」の渡邊 孝好監督が、2020年日本映画ベスト5の1本に選んだ作品なので、観たいな思っていたら
    その後、2月にあまや座の上映番組みたら、嬉しかっな~^^)

    この作品は、ぜったい見逃せない。

  2. 世界の映画人たちは、昨年の日本映画をどのように見たのだろう? 
    海外から見た日本映画をよく知る世界のプロフェッショナルたち7人が選んだ、
    「2020年の日本映画を象徴する作品」で、
    https://jff.jpf.go.jp/ja/read/column/2020_japanese_movies/?fbclid=IwAR0wegRJNb4zyAidtwdqt7vDQ1Wem_37b17yhLvdfMdOmysbUAOdwNzeoLg

    『アイヌモシリ』(2人選出)(福永壮志)が選ばれました。
    あまや座での上映も、2/11,12(13:20-)の2回だけ、ぜひ見てください^^V
    ●マーク・シリング
    日本映画評論家。「ウーディネ・ファーイースト映画祭」の日本担当プログラムアドバイザーを務めるほか、日本を代表する英字新聞『The Japan Times』には30年以上評論文を寄稿。著書に『Art, Cult and Commerce: Japanese Cinema Since 2000』(未邦訳)。
    「福永壮志監督の『アイヌモシリ』は、現在は主に北海道に暮らす先住民族・アイヌを主役に据えた、地方を舞台とする稀少な映画だ。全メインキャストにアイヌの人々を起用した同作は、まさに新世代のドラマと呼ぶにふさわしい。同等性をうたう社会の片隅に取り残された人々の姿を丹念に追うという、日本の若き映画監督が昨今好んで描こうとするテーマの一例といえるだろう。」
    ●マギー・リー
    アメリカ合衆国の雑誌『Variety』のアジア映画評論家チーフであり、『Hollywood Reporter』の前アジア評論家チーフ。これまでにも「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のプロジェクトマネージャー、「東京国際映画祭」のプログラミングコンサルタント(2010年~)、「CinemAsia Film Festival」(アムステルダム)のアーティスティックディレクター(~2018年)、「バンクーバー国際映画祭」のプログラマー(2017年~)を務めている。
    「『アイヌモシリ』が描いているのも雪国・北海道で生きるマイノリティーではあるが、彼らアイヌ民族はその地に最も古くから住む先住民だ。何十年もの間、たとえばカナダやニュージーランド、台湾などの外国の映画製作者が先住民の体験にスポットを当ててきた。日本でその風穴を開けたのが、十代のアイヌの少年を描いた福永壮志監督の『アイヌモシリ』である。部族の儀式に対する彼のアンビバレントな感情を描き、先祖代々の歴史と現代社会との狭間で揺れるアイデンティティーを浮き彫りにした。」

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